伊覇さんの作るトマトはずっしりと重く、中身がたっぷりつまっていた。

2015/1/19

宜野座村特集 沖縄のシマの話題 特集

伊覇さんのさわやかなトマト

見た目よりもずっしり重い、伊覇さんのトマト。
さわやかな酸味とほのかな甘味が特徴で、なかなかの美味。
さぞかし年季の入った農業経験者かと思いきや…。


前職はプログラマ。
さわやかな酸味が天然のドレッシングとなり、余計なドレッシングは不要。
味も濃くてとてもおいしい。
これぞ長年の経験がなせる技…と思いきや、
農業後継者等育成センターでの2年間の研修を終えて、今年就農したばかりだという伊覇さん。
前職はなんと、業務用アプリケーションのプログラマだったそうだ。


起業か、就農か。
沖縄を離れ東京でプログラマとして経験を積んだ伊覇さんは、当初東京で起業する予定だったという。
ところが、ふとしたことがきっかけで起業の方向が思いもよらぬ方向へ…。


「学生時代の友人が農業をしていて、色々と聞いてみたんです。起業するにあたって、実際に経営者としてやっている友人にアドバイスをもらえたらなと思って。IT系とか農業とかそういう業種的なこととは関係なく、起業する際に苦労したこととか参考になるような話を聞こうと思ったんです」


特に聞きたかったのは、収入を得るまでの生活について。
作ったものをお金にするまでに比較的長い期間を要する農業は、同じく長い期間を要するソフトウェア開発と似ていたからだ。


ところが、話を聞くうちに起業ではなく就農のほうがいいのではないかと思えるようになった。
同じ「モノを作る」仕事であるならば、新しい技術革新によって業界地図がガラリと変わってしまう劇的な変化のあるソフトウェア業ではなく、人が生きていく上で欠かすことのできない食物の生産という行為の方が普遍的で将来性があるのではないかと思うようになったからだ。

プログラマからトマト農家へ転身した伊覇哲治さん。

プログラマからトマト農家へ転身した伊覇哲治さん。


手厚い就農支援
悩んだ末、伊覇さんは東京での起業ではなく就農を決めた。
伊覇さんを後押ししたのは他でもない故郷・宜野座村の手厚い就農支援だった。


研修センターでの2年間に及ぶ中身の濃い農業研修。
研修後にも村の保有するハウスのリースがあり、少ない出費で生産をスタートできる。
新規に就農するための強力なバックアップ体制が整っていることも、その理由のひとつだった。


トマト専業農家として、新たなスタートを切った伊覇さん。
農業を始めて、以前より自分の時間が持てるようになったという。
「毎日の作業はありますが、自分で全ての計画をたてるわけですから自分の時間を作りやすくなった。ハウス栽培ということもあって、あまり天候に左右されないってことも大きいのかもしれません」


有機の里、宜野座村でのトマト栽培は土が良いからだろうか、病気も少なく農薬の使用もほとんどいらないという。
なんとか生産は安定しつつある。
今後の目標は、インターネットを利用した販路の拡大にも力を入れてみたいそうだ。

伊覇さんの作るトマトはずっしりと重く、中身がたっぷりつまっていた。

伊覇さんの作るトマトはずっしりと重く、中身がたっぷりつまっていた。


(投稿者:Uchina編集部)

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