沖縄の味な話「かちゅーゆー」

2015/1/5

コラム 沖縄のシマの話題

沖縄の味な話「かちゅーゆー」

かちゅーゆーとお粥

かちゅーゆーとお粥


風邪をひいてしまいまして。そんな時、由緒正しいウチナーンチュとしては「かちゅーゆー」を作って戴くにかぎる。

母が作ってくれた通りに、厚めの削り鰹(血合いなし)を一掴みより多めにどんぶりに投入。お味噌とひとかけのニンニクを擦り下ろして投入。お湯を沸かしてグラグラときたら、どんぶりに投入。お皿かラップで蓋をして少し蒸らして出来上がり。お味噌をよくかき混ぜて溶かしつつ、熱々をふーふーしながら戴くと、いつの間にか詰まった鼻が開いて、ニンニクや鰹節の香りを味わい、ちょっと元気が出てくるようだ。


昔はどこの家でも鰹節は使う度にいちいち削っていた。うちのような行事の多いムートゥヤーは、市場の鰹節専門店などで、鰹節を削ってもらったり大袋で母が買い求めてたりしてたなぁ、などと思い出す。鰹節の香りは、やたらと昔の想い出をそそる。こんな具合の悪い時は、懐かしい優しさで心もあったまりたいと、つい求めてしまうのだろうかしら。

りんごシリシリー

りんごシリシリー


沖縄といえども冬は風が強くて寒い。ほとんどの家の構造は「夏涼しく」が基本だから、冬は室内が結構寒い。かちゅーゆーを作りながら、シュンシュンとお湯が沸騰するのを待つだけでも、あったまる気がする。

風邪ひき鉄板メニューのお粥さんと梅干し、思い出しついでに熱出て食欲ない時の「りんごシリシリー」も追加。シリシリするのはやはり金物の擦りおろし器。りんご1個を擦り下ろすのって結構手間かかって大変!これを母は文句も言わずに度々作ってくれた。日頃の恩知らずが、身にしみる。

かちゅーゆーレシピは、家庭によって様々。ウェブ検索してみると、あの『クック◯ッド』や大手鰹節メーカー・ヤ◯キのHP 等にもレシピが色々紹介されている。意外にもかちゅーゆーは全国化していた。別名ヤカン湯、湯かけ汁とも呼ばれるそうだ。だけど私にとっては、ちょっと優しい響きのある「かちゅーゆー」がいい。母の作り方通りのかちゅーゆーが好きだなぁ。


(コラム投稿者:hana)

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