_DSC0014b

2015/1/18

宜野座村特集 沖縄のシマの話題 特集

マンゴーを作るなら、宜野座

高い技術と、環境と。
沖縄を代表するトロピカルフルーツといえば、マンゴー。
お中元などの贈答用として用いられることも多く、知らない人はいないだろう。
実はこのマンゴーも、宜野座村の名産品だって知ってました?

マンゴーを作るなら、宜野座
ここ最近、宜野座村でマンゴーの栽培を新たに始める人が増えている。
その理由について、JAおきなわの北部地区マンゴー生産部会の会長である仲間毅さんにお話を伺った。

「やっぱり、マンゴーは出来の善し悪しで価格が天と地ほど違うから、良いマンゴーを作るためには宜野座で…ということになっているのかも」

仲間さんはマンゴー農家として沖縄県主催の品評会で賞を受賞するなど、その生産品は高く評価されている。
そんな仲間さんが「良いマンゴーを作るなら宜野座」と感じるわけは一体何だろう。
「肥えた土地と水と太陽。それから、マンゴーを作るための高い技術がある」
仲間さんは自信たっぷりに語る。

宜野座はマンゴー栽培に向いている。 品評会で賞を受賞するほどの生産者でもある仲間さんだから言葉にも説得力がある。

宜野座はマンゴー栽培に向いている。
品評会で賞を受賞するほどの生産者でもある仲間さんだから言葉にも説得力がある。


有機の里の、肥えた大地
「宜野座は有機の里ですからね。堆肥なども村内で生産されていますし、マンゴーの生産をはじめ、農業をやりやすいんだと思います」

宜野座村は平成22年3月に「有機の里」を宣言し、安心・安全な農産物づくりに取り組んでいる。
化学肥料などの使用を減らして農産品を生産した農家や生産組合などの団体に対し、「ぎのざエコ農産物ロゴマーク」の使用を認定するなど環境にも人にも優しい持続性ある農村づくりを積極的に推進している。
そのため、村内で堆肥をつくることも盛んになったことから、農業従事者にとっては農業をやりやすい環境になってきているのだという。

「農作物は土が一番大事。だからみなさん、宜野座で農業を始めたいのでしょう」
確かに、産地にとって土壌は一番の宝だ。
同じ品種の作物でも、産地によって味は微妙に異なる。
焼いたり炒めたりといった加工をせずにほぼ生食用として流通するマンゴーのような果物ともなれば、産地の評価が価格に直結する。
その評価を決める大きな要因こそ作物が育つ土壌なのだから、農業を始めるならまずは作りたい作物に適した土壌を探すか、土壌に適した作物をつくるのは当たり前といってもいい。
あるいは、土壌改良を行うか。

目標は生産量100トン
マンゴーの生産を始めるにあたって、宜野座村が選ばれる理由は他にもある。
それは、高い技術に裏打ちされた高い「秀品率」にある。
近年、沖縄県はマンゴーはパイナップルに続く第二の熱帯果樹として生産振興にカを入れていて、生産量は年々増加しているものの、流通総額は生産量の増加率に比べて思うように伸びていないといった指摘も聞こえてくる。
これは、生産量を増やすことに重きをおく農家が増えたことによる秀品率の低下が、価格の暴落を引き起こしているためだと言われている。

「今シーズン、JAさんは2度にわたって選果の基準を厳しくしました。本土の市場などで価格が下落傾向にあったからです」
仲間さんも言うように、2014年の8月には沖縄の青果市場でマンゴーの価格が大暴落したこともあった。
通常、1キロあたり1200円程度で取引されるキズ入りのものなどは、300円ほどにまで値段を下げ、それにつられるように贈答用クラスの秀品も値段を下げた。
私のところはほとんど出荷が終わっていたので、と前置きしながら仲間さんは言う。
「秀品率を上げるための技術をどんどん共有していけばそういったことも少なくなるでしょう」

仲間さんは自らの経験で培ってきた技術を、若い農業後継者や新規就農者に惜しみなく伝える。
数年後には、現在の生産量の二倍近くにあたる100トンの生産量を達成するためには、どんどんマンゴー農家が増えたほうがいい。
そのために必要なのは、宜野座の環境と自らの技術を移転していくこと。
そのころには「宜野座」も美味しいマンゴーのブランドとして有名になっているかもしれない。
取材担当者はマンゴー農園で働いていた経験もあり、マンゴーの栽培について話が盛り上がった。

取材担当者はマンゴー農園で働いていた経験もあり、マンゴーの栽培について話が盛り上がった。

(投稿者:Uchina編集部)

SNSでこの記事をみんなに伝えよう!

LINEで送る
Pocket