大城さんの育てたベビーリーフ

2015/1/19

宜野座村特集 沖縄のシマの話題 特集

大城さんのやわらかなベビーリーフ

ベビーリーフとは、発芽後20~40日の若葉のこと。
通常、様々な野菜の若葉を混合してあり、一度に多くの野菜を食べられ、健康的ということで人気の食材だ。


収穫スパンも早いことから、肥料や農薬などは必要なく、安価で生産量も安定していることから、飲食店などでもサラダなどのメニューに採用されるようになった。


農業の概念が変わった
生産を開始した当初は「こんなものがお金になるのか」と半信半疑だったという。
「農薬も、肥料もいらない。身体に負担がかかるような重労働も必要ない。それでいて生産は安定しているし、そんな簡単に作れるものがお金になるなんて発想はなかった」


簡単に作れるもの…とは少々言い過ぎかもしれないが、長年農家をやってきて農家の苦労を知っている大城さんだからそう思ったのかもしれない。
とにかく、今までの農業の概念が180度変わった、と大城さん。

大城さんの育てたベビーリーフ

大城さんの育てたベビーリーフ。

宜野座村でベビーリーフの生産を行う大城さん。

宜野座村でベビーリーフの生産を行う大城さん。

有機の里の安心野菜
有機の里宣言をした宜野座村は、新たに有機栽培を行う際に付加価値の高い作物の生産を模索。
そこで目をつけた農作物の一つがベビーリーフだった。
農薬も肥料も必要ないことから、多くの人手を必要としないこと。
ミネラルの豊富な村内の水、冬季でも温暖な気候のため収穫量が安定していること。


食の問題が社会問題となりオーガニック食材の使用を謳ったヘルシー指向の飲食店なども増えるなど、ベビーリーフの需要は格段に増えるはず。
そう考えての導入だったという。


当初は認知度も低くなかなか売れなかったというが、現在は大手スーパー店頭で販売されるなど着実に売り上げを伸ばし、飲食店などの引き合いも多くなってきたという。

 

 


海砂が決め手
実は宜野座村のベビーリーフは、全国的に見ても生産効率の高さが注目されている。
一般的にベビーリーフは水耕栽培や、ビルの緑化などにも使われるような人工土壌を用いて行われ、設備にかかる費用が割高になってしまう。


「土壌に海の砂を使っているんです。海の砂を使うので、通常土の中にいるような虫などがわいてこない。一般的に畑で見られるような病害虫の影響を受けにくいから、無農薬でも栽培ができるんです」


宜野座村のベビーリーフ栽培は、海の砂を洗ったものを使っている。周囲を海で囲まれた沖縄なら、海の砂は豊富にある。水はけもよく病害虫も少ないとあって、ベビーリーフ栽培には最適な土壌なのだ。


「この方法なら、水さえあれば砂漠でも育てられるんじゃないかと思います」と大城さんが言うようにベビーリーフは一定の条件さえ満たせば、ある程度簡単に生産できる。
それでいて日々の作業も比較的ラク。


農業従事者の高齢化の問題や、重労働を敬遠しがちな若者の新規就農への後押しにもなる、と大城さんは期待を寄せている。

(投稿者:Uchina編集部)

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